ユーザーマニュアル

2024/08 (v1.0)

ボディカメラ用充電ドック
TS-DPD6N
TS-DPD6C

1. はじめに

1-1 概要

トランセンドの充電ドックは、DrivePro Body専用に設計されており、TS-DPD6NはDrivePro Body 30、60、70に、TS-DPD6CはDrivePro Body 40に対応しています。ネットワーク伝送を利用して、複数のDrivePro Bodyを充電しながら、データをバックアップすることができます。また、バックアップ先にUSBポートに接続した外付けストレージデバイスを設定することもできます。

充電ドックには、LANポートとWANポートの2つのイーサネットポートと1つのUSBポートが右側面に配置されています。充電ドックの設定に使用するLANポートには、ハッカーや外部ネットワークから侵入されないように固定IPアドレスが割り当てられています。WANポートは、設定したフォルダへのデータバックアップに使用されます。

注記

  • USBポートに接続できるのは外付けストレージデバイスのみです。
  • WANポート(可変IPアドレス)にLANポート(固定IPアドレス)と同じIPアドレスを割り当てないでください。
  • ネットワーク伝送によるデータバックアップの設定を行うには、2台のコンピュータが必要です。設定用の1台は充電ドックのLANポートに接続し、データバックアップ用のもう1台はWANポートに接続します。

上面



背面

機能及び説明

  • 6つの充電ポート:
    • 最大6台のDrivePro Bodyを同時に充電及びバックアップできます。データ転送中は、DrivePro Bodyのステータスランプが緑に点滅します。
  • 電源ランプ:
    • 電源に接続して電源スイッチをオンにすると、電源ランプがゆっくり赤く点滅し、起動が完了すると赤く点灯します。

右側面

機能及び説明

  • LANポート:
    • 設定用
    • 固定IPアドレス
  • WANポート:
    • データ転送用(ローカルネットワーク接続)
    • 可変IPアドレス
  • USBポート(USB 3.1 Gen1):
    • 外部ストレージデバイス(USBメモリ、外付けドライブなど)への出力用
    • USB 2.0に下位互換

1-2 パッケージ内容

6ポートの充電ドック イーサネットケーブル(2本)


電源アダプタ Quick Start Guide (クイック操作ガイド)

2. インストールガイド

2-1 使用前の準備

*設定用コンピュータをデータのバックアップ先に指定することはできません。外付けストレージデバイスまたはデータバックアップ用コンピュータが別途必要です。

初めて充電ドックを設定するときは、以下の手順で設定を行います。

  1. 電源アダプタを接続して電源スイッチを入れます。

  2. イーサネットケーブルで充電ドックのLANポートと設定用コンピュータを接続します。

  3. もう1つのイーサネットケーブルで充電ドックのWANポートとデータバックアップ用コンピュータのインターネットポート/LANポートを接続します。

  4. 次のステップに進む前に充電ドックのLANポートとWANポートが両方とも対応するポートに接続されていることを確認してください。2つのケーブルの内どちらかが接続されていない、または正しいポートに接続されていないと自動バックアップの設定をすることはできません。

  5. 設定用コンピュータのIPアドレスを10.10.0.100に変更します。

    注記: 充電ドックのファームウェアのバージョンが1.9以降では、設定用コンピュータのIPアドレスを自動取得に設定している場合、このIPアドレスが自動的に取得されるため、この手順をスキップできます。

  6. 設定用コンピュータでブラウザを開き、http://10.10.0.1にアクセスします。

  7. デフォルトのユーザー名「admin」とパスワード「12345678」を入力してログインします。

2-2 設定

バックアップパス、接続情報、DrivePro Bodyの充電とバックアップ状況を確認するには、管理者としてログインしてください。


充電ドックに接続されているDrivePro Bodyは、下図のようにユーザーラベルとモデルが表示されます。各ステーション枠をクリックすると、DrivePro Bodyのシリアル番号、ファームウェアバージョン、録画/スナップショット/音声ファイルのバックアップ状況を確認できます。


ウィンドウの右上にある をタップすると、情報を更新できます。
設定を完了するには、 をタップしてください。

注記

充電ドックのファームウェアバージョンが1.21以降の場合、上記の情報が表示されます。

  1. Languageで使用する言語を選択します。

  2. Firmware Versionで充電ドックのファームウェアのバージョンを確認できます。

  3. Auto Backupでバックアップの方法とバックアップ先を設定します。外付けストレージデバイスにバックアップする場合は「USB Storage」を選択します。ローカルネットワークにバックアップするには「Network」または「FTP」を選択し、バックアップ先フォルダの場所とユーザー名を入力します。
    Delete files after backup is completedにチェックを入れると、バックアップ後にDrivePro Bodyに保存されているデータを消去します。

    注記: ネットワーク接続でデータをバックアップする前にバックアップ先フォルダの共有アクセス権を確認し、フォルダへのアクセスが可能な状態にしてください。

  4. Enable file hashingにチェックを入れるとファイルハッシュ化を有効にできます。

    注記:
    • この機能を有効にすると、ファイルバックアップの所要時間が長くなります。
    • ファイルハッシュ化を利用するには、充電ドックのファームウェアバージョンを1.21以降にする必要があります。

  5. Backup folder namingでは「UID」または「User Label」を選択します。User LabelはDrivePro Bodyを付属ケーブルでPCに接続して、DrivePro Body Toolboxを利用することで変更できます。

    注記: UIDは各カメラが持つ固有の値で変更できません。

  6. Auto Unlockは、DrivePro Body Toolboxでパスワードロックしているカメラのパスワードを充電ドックにも登録することで、カメラを接続時に自動でロックを解除できます。

  7. Change Login Passwordではデフォルトのログインパスワード「12345678」を変更できます。

    注記:
    • 初めてログインする際には、パスワードを変更することをお勧めします。
    • デフォルトのユーザー名「admin」は変更できません。

  8. Change IP AddressでWANポートのIPアドレスを変更でき、データのバックアップ先にアクセスを変更することができます。変更する際はバックアップ先と同じネットワーク内であることを確認してください。

    注記: Change IP addressはデータのバックアップに使用するWANポートのIPアドレスのみを変更するためのものです。設定に使用するLANポートのIPアドレス(10.10.0.100)と同じ設定にしないでください。

  9. DPB Sync Time with Docking Stationを有効にすると、DrivePro Bodyの時刻設定を充電ドックと同期させることができます。

  10. NTP Serverでは、NTP (ネットワーク時刻同期プロトコル)サーバーにアクセスして時間を同期できます。

  11. Date/Timeで充電ドックの時刻を設定できます。コンピュータやNTPサーバーの時刻と同期させることもできます。

    注記:
    • 充電ドックをインターネットに接続している環境で使用する場合、NTPサーバーにアクセスして自動で時刻を取得することができます。インターネットに接続していない場合は、充電ドックを使用する地域のタイムゾーンを選択し、手動で日時を入力してから「Set time」ボタンをクリックしてください。
    • NTPサーバーの設定をしている場合、時刻はNTPサーバーと同期することになり、手動で設定することはできません。

  12. 設定が完了すると、DrivePro Bodyの充電及びデータバックアップが行えます。

    注記: 設定が完了したら、充電ドックのLANポートと設定用コンピュータを接続しているイーサネットケーブルは外すことができます。

充電ドックの設定中に問題が発生した場合は、FAQを参照ください。

2-3 リセット

充電ドックをリセットする場合やログインパスワードを忘れた場合はForget Password?をクリックしてください。この操作により、すべての設定がデフォルトにリセットされます。

2-4 ファームウェアの更新

次の手順に従って、充電ドックのファームウェアを最新バージョンに更新してください。

  1. ブラウザを立ち上げて、トランセンドのウェブサイトを開き、DPD6N / DPD6Cの「サービス&ダウンロード」のページに移動します。
  2. Update Toolをダウンロードして解凍します。
  3. イーサネットケーブルで充電ドックのLANポートと設定用コンピュータのイーサネットポートを接続します。
  4. 設定用コンピュータのIPアドレスを10.10.0.100に変更します。
    注記: 充電ドックのファームウェアのバージョンが1.9以降では、設定用コンピュータのIPアドレスを自動取得に設定している場合、このIPアドレスが自動的に取得されるため、この手順をスキップできます。
  5. ファームウェア更新ファイル(Docking_Station_Update_Tool.exe)をダブルクリックして実行します。
  6. Updateをクリックし、更新が完了するのを待ちます。
    注記: ファームウェアの更新中にネットワーク接続を切断しないでください。
  7. 更新が完了したら、下図のように表示されます。

3. 仕様

ボディカメラ用充電ドック(TS-DPD6N / TS-DPD6C)
サイズ 423 mm (L) x 105 mm (W) x 54 mm (H)
(16.65” x 4.13” x 2.13”)
重量 980 g (34.57 oz)
USBインターフェース USB 3.1 Gen 1 (USB 2.0に下位互換)
ネットワークポート WAN: 10/100/1000 Mbps イーサネット
LAN: 10/100 Mbps イーサネット
電源供給 12V / 3A
動作環境温度 0°C (32°F) ~ 40°C (104°F)
保管温度 -20°C (-4°F) ~ 70°C (158°F)
認証 CE / UKCA / FCC / KC / EAC / RCM
保証期間 2年
システム動作条件 • インターネットポートを備えたデスクトップまたはノートPC
• OS: Microsoft Windows 10以降
* システム動作条件は今後のOSの更新により変更することがあります。

注記

仕様は環境条件によって異なる場合があります。

4. トラブルシューティング

充電ドックについて質問が生じたり故障があった場合は、修理に出す前にまず下記の項目をチェックしてください。下記項目を参照しても情報が得られない場合、改善されない場合は、販売店、サービスセンター又は現地のトランセンドオフィスまでお問い合わせください。ウェブサイトでも更にFAQ とサポート情報を公開しております。

オンライン問い合わせフォーム:
http://jp.transcend-info.com/Support/contact_form

  • 充電ドックの転送スピードはどれくらいですか?
    • 以下の通りです。
      • ネットワーク接続経由で約16MB/s
      • USBポート経由で約10MB/s

注記

  • USBポートには外付けストレージデバイスのみ接続することができ、PCには接続できません。
  • 転送速度はプラットフォームとネットワークの状況に依存します。(例: USB 3.1 Gen1とUSB 2.0、Wi-Fiルーターのバンド幅など)
  • DPD6N / DPD6CドッキングステーションでDrivePro Bodyのバッテリーを充電するのにどれくらい時間がかかりますか?
    • バッテリーを使い切っているDrivePro BodyをDPD6N / DPD6Cでフル充電する場合、約6時間がかかります。

5. リサイクルと環境への配慮

製品のリサイクル(WEEE)とバッテリーの廃棄についてはウェブサイトを参照ください。
https://jp.transcend-info.com/about/green

6. 保証規定

本製品の保証期間は製品パッケージで確認できます。詳細はウェブサイトを参照ください。
https://jp.transcend-info.com/warranty

7. オープンソースソフトウェアの開示

詳細はウェブサイトを参照ください。
https://jp.transcend-info.com/Legal/?no=10

8. ソフトウェア利用許諾契約(EULA)

詳細はウェブサイトを参照ください。
https://jp.transcend-info.com/legal/gpl-disclosure-eula

9. Federal Communications Commission (FCC) Statement

This device complies with Part 15 FCC Rules. Operation is subject to the following two conditions: (1) This device may not cause harmful interference. (2) This device must accept any interference received including interference that may cause undesired operation.

This Equipment has been tested and found to comply with the limits for a Class B digital device, pursuant to Part 15 of the FCC rules. These limits are designed to provide reasonable protection against harmful interference in a residential installation. This equipment generates, uses and can radiate radio frequency energy and, if not installed and used in accordance with the instructions, may cause harmful interference to radio communications. However, there is no guarantee that interference will not occur in a particular installation. If this equipment does cause harmful interference to radio or television reception, which can be determined by turning the equipment off and on, the user is encouraged to try to correct the interference by one or more of the following measures:

  • Reorient or relocate the receiving antenna.
  • Increase the separation between the equipment and receiver.
  • Connect the equipment into an outlet on a circuit different from that to which the receiver is connected.
  • Consult the dealer or an experienced radio/TV technician for help.

10. EU Compliance Statement

Transcend Information hereby declares that all CE marked Transcend products incorporating radio equipment functionality are in compliance with Directive 2014/53/EU.

The full text of the EU declaration of conformity is available at the following internet address:
https://www.transcend-info.com/eu_compliance

Docking Station series (充電ドックシリーズ)
Frequency:
2400 MHz to 2483.5 MHz
Maximum transmit power:
< 100 mW

11. Eurasian Conformity Mark (EAC)